2024年12月 定例会 一般質問です。
◎一般質問への想い…行政の計画ではこれまで人口減少が前提とした目標となっている。もちろん、行政の仕事のことなので理解はできます。しかし、以前創生シナリオ1.2があったように明るい兆しの見える、人口減少に歯止めがかかった場合のシナリオも考えるべきではないかと思い質問をしました。
※行政の回答は議会報に掲載していますので省略。
質問:今後の人口目標を南木曽町にとって適切であろう人口を割り出して、それを人口目標にしてみてはどうか?
意見:例えば、消防団では操法大会に出場できなくなっている町村がある。団員数は減っているが出場していた時と出場できなくなった状況は次元が違う。また、祭りの神輿の担ぎ手が足りていた時と、地域の人に声をかけないと集められなくなった状況、また、バスの運転手が足りていた頃の総人口、さらに出生数が20人を超えていた頃の人口は一定の目安になる。
活気があった時、負担が大きくなってきた時との境目があるはず。これならば目標人口に対してきちんとした理由が示せます。また過去活気があった時の記憶をみなさん持っているはずですので、住民の皆さんも理解がしやすいと思います。
質問:南木曽町がどういった状況になれば、人口減少に歯止めがかかると考えているのか?
意見:対策を講じていても80名、100名位が毎年減っていってるような状況。細かいことだが、それを住民にわかりやすく、町の様々なこと、大変なことも伝えていってほしいと思います。
昨日も(定例会前日)中学校で町民大会議がありましたが、そちらで生徒さんと話す機会がありました。「私が11年前に来て、南木曽町の良さをみんなに伝えることができなかった。そういう機会が全然なかった。今回こうやって中学校のみんなが自分の思ってることを伝えることはすごく重要ですと。やっぱり人に伝えていくっていうことでちょっとずつ物事は変わっていく。だから今後もこういうことをやっていってほしい」と伝えました。
中学生を見たらわかるように、住民の人たちも人口減少を克服したい。一緒に考える、行動できるための情報を十分に伝えてほしいと思ってます。それが協働のまち作りの第一歩だと思います。住民の皆さんも、町のためにできることをやろうと思ってるんですが、どこに向かって頑張っていったらいいのかわからない。
なので各地域の町政報告会で、人口減少問題に対する質問が出ているんだと思います。南木曽町にお金がないこともわかってますから、知恵と工夫で何とかしないといけないと考えている方々も私の周りにはいます。行政の力でだけでは十分じゃないんじゃないかと、自分らでやらないといけないんじゃないか。そのためには南木曽町が人口減少を克服できるために、必要な情報、仕事が必要なのか何なのか、南木曽町の未来を住民と共有できるようにして頂きたいと思います。
チャレンジナガノのYouTube動画もせっかくあるのに、多くの町民は知らないと思います。そして創生シナリオ1、2があったように、せめて人口減少に歯止めがかかった場合はこういったシナリオになりますよというような指標を示して頂きたいと思います。例えば、極端な例ですが、30人の従業員が働く企業が10社は南木曽町に生まれてこないといけないとわかれば、一念発起して起業してくれる住民や移住者が現れるかもしれません。
そして、これは他の町村のことになりますけど、例えばサラダコスモさん、ちこり村で有名ですけども、社員が220人、パートアルバイトを含めて860人働いてます。伊那食品さん、かんてんパパで有名ですが、こちらも550人ぐらい働いてます。こういった企業が1社でも生まれてきたら、おそらく人口減少は克服できます。だけどそんなの無理だよって声が聞こえてきそうですが、でもこういうことを起こすための政策が創業支援や企業誘致なはずです。人口減少を目標しているところに起業する意味ってあるのかと考えます普通は。これからは、主体である住民の方々に前向きに取り組んで頂かないといけません。
希望を持てる目標理想を掲げていかないと活動を促すことは難しいと感じます。若者に夢のある未来を示すこともできません。町長を初め、行政の人たちがこの問題に対して頑張っているとは思いますが、今までの人口目標は外から見たら消極的に見られても仕方がないです。南木曽で頑張る意味を持ってもらえるような、第11南木曽町総合計画になるようにお願いしたいと思います。