政策・哲学

政策戦略(1)農産加工所から始まる地域活性化

農産加工所は中山間地域の農業の要(かなめ)

かつての中山間地域の農の形態は農林畜産加工という形を要していました。しかし、現在では様々な制約があり加工の部分を各農家や家庭ですることが困難になっています。

お米も実は立派な加工品です。
こちらに関してはライスセンターがあることで地域の田んぼは守られていて、遊休農地の増加を抑えてくれていると言っても過言ではないでしょう。

お米以外の作物に関しては、加工を加えて在庫を持つという手段を多くの農家さんが取ることができていません。

私はここに地域の課題があると感じています。
実際に、『こうゆうものに加工できたらな』『施設を作ったり、製造機械を買うのにお金がたくさんかかる』というお声を頂いています。

農家に限らず地域の皆さんが利用できる農産加工所があれば、育てた農作物を加工してオリジナルの商品が作れたり、在庫をもてたりして、労働分配も可能になります。

また、付加価値も高まり利益を得やすくなります。南木曽町の食が豊かになっていくことは間違いがありません。

直売所へのニーズの高まり

加工品が数多く生まれてくると次に、どうやってそれらを販売していくのかという課題が生まれます。多くの人はまだまだ個人でインターネットでの販売をすることにはハードルが高いと感じていると思います。

そこで、直売所へのニーズが高まってきます。直売所があれば、町民の方々や観光客の方々の利用も増え、売上高も増えてきます。また、人の集まる場所となり商業のチャンスも生まれてきます。

もちろん直売所がネット販売も請け負うことをすれば、全国に南木曽の商品を広めていきことができます。

特産品が生まれる

直売所やネット販売を続けていれば、やはり良く売れる商品が出てきます。そういった売れるものが地域の特産品へと進化していくものだと考えています。

ある一定の販売数がでれば世の中のニーズも把握でき、市場分析をすることも可能になって予測が立てやすくなってくるでしょう。

生産高が上がり営農計画が立てやすくなる

特産品が開発されると、生産高を上がるため営農計画が立てやすくなってきます。販売数が予測できることから、農産物の生産が効率化してきます。

また、生産量が増えれば使われていなかった農地が活用されることから、遊休農地の削減に繋がってきます。

新規就農者を募集できるようになる

営農計画が立てれるようになると、農業移住希望者や新規就農者を募集することが可能になってきます。売り先を確保できることから、余裕を持って農業の研修を実施することができます。

また、移住者に空家を提供したりといったこともできるようになってくるでしょう。

まとめ

政策戦略(1)農産加工所から始まる地域活性化の具体的な流れを読んでみて如何でしたでしょうか?

農産加工所ができる→直売所ができる→特産品が生まれる→生産高が上がる→新規就農者を募集できる

このように農産加工所には好循環を生むことのできる力を持っています。逆に農産加工所がない中山間地域は農業の衰退は起こっても、なかなか発展には至らないでしょう。

私はこの戦略は机上の空論ではなく、極めて実現可能な農業振興の流れだと考えています。この戦略を理想論で終わらせることなく議員活動を進め実行していきたいと思います。