議員活動

2024年9月定例会一般質問

2024年9月定例会一般質問

【質問】
『1』町ホームページの運用について
インターネット空間は多くの人々の感情や気持ちが蓄積・反映されています。町ホームページで得たデータを有効に使って頂きたいと思い質問します。

①今後、町のホームページをリニューアルする予定はあるのか?
【町長】現代社会におきましては何を行うにしても、発達著しい通信環境を考慮せずに、というわけにはいかない、成り立たない一面があろうかと思います。
町でもICT DXなど、可能な限りの取り組みを進めてきているところですが、街の情報を広く発信周知する上で、インターネットの活用は大切だと考えているところであります。

私が町長に就任した直後に、町のホームページを刷新しましたが、七、八年前の話となりますと、通信業界では、一昔前のことと言ってもおかしくはないかと思います。ホームページは検索しやすく見やすいこと、情報が正しいことなどが大切かと思いますので、そんな観点から常にチェックしたり更新したりする作業が欠かせません。

ご質問の詳細の内容につきましては、戦略室長からお答えをさせていただきます。

【戦略室長】ビジョンにつきましては近年中にリニューアルはしたいと思っておるところでありますけれども、予算的なところもありますのでそこは事業の調整をしながらということになりますが、リニューアルをしたいということで考えております。

【山下】リニューアルをするという意向があるということで、今のホームページは僕自身、クラシックというか嫌いではないんですけども、今の情報社会にとってはちょっと適切ではないかなというふうに感じていますので、ぜひともリニューアルを早くしていただければと思います

②現在、町ホームページに対して、月間平均のアクセス数はどれくらいあるのか?
【戦略室長】月平均ということでご質問いただきましたということですと、2万1798件、令和5年度ですけれども1万6936件、この年にはですね観光協会のホームページがですね、観光機協会が独立した関係があってですね、一貫しているというところで減少になっています。

令和5年度年度につきましては1万5524件ということで、令和5年は、空き家のコンテンツ空き家の情報の検索をですね、県の運営している研修というサイトに移行していますので減少をしております。過去3年間につきましてご報告させていただきました。

【山下】ありがとうございます。私の方でも8月のデータなんですけども、今おっしゃったように近いデータの数でした。ちなみにインターネット関連のサービス会社のGoogle社の検索サービスのデータによりますと、先ほど言ったように町ホームページのアクセス、南木曽町の検索語句を含む月間平均検索数は1万3900回ありました。これが大桑村だと13300回、上松町1万4220回でした。

これが観光地という名称になってくると妻籠宿という検索語句だと9万7350回でした。また阿智村は40万1440回あくまで数字だけのデータにはなりますが、ここには検索している人たちの意図や気持ちが表れていますこのようなデータも見比べてみてアクセスの要因の推測また、南木曽町の認知度アップに役立てていただければと思います。

③どの地域(町外)からのアクセスが一番多いか?
【戦略室長】
担当の方で確認したデータはですね、IPアドレスを基にしてますので接続した場所ですので接続した場所のIPアドレスの場所で閲覧数ということになりますので、必ずしもそこの地域の方が見られているのかということころではないんですけれども、一定の目安にはなるということで、確認ができる順番でいきますと、名古屋市が一番多くてですね、その次が東京の品川区、大阪市、木曽町、長野市東京の港区東京の千代田区あとすいません、アメリカのオハイオ州にあるコロンバスという地区とあと横浜市です。

【山下】調査していただいてありがとうございます。自分の運営しているホームページではないので、そこまでちょっと調べてなかったんですけども、そういった情報の分析で、なぜそのようなアクセスの傾向なのか深掘りして追求していくと自分たちの知らなかった情報っていうのにたどり着く可能性もあります。なのでこれからもそういったデータ分析向上に努めていただきたいと思います。

④現在、ホームページから得られたデータをどう活用していますか?
【戦略室長】
先ほど申し上げた閲覧をされているIPアドレスの場所というところなんですけれども、やはり旅行先から町を見ているというところもあるのかなというところがございます。ですので観光協会のホームページを見ると、ある程度のリンクがあるのかなと思うんですけれどもバスの情報等も見られてるのかなという推測もできます。

ただ、町のホームページでありますので見ていただけるホームページ、サイトの場所がちょっとわかりません。ホームページを見ている場所ということになりますので、ですので実際にどのホームページの中のどのページを見ているのかっていうところまではわからないところであります。

町のホームページの情報については、町民向けの情報ですねもっと広くお知らせしたい情報、例えばこういうことやりますよう、とかそういうことになりますけれどもそういう情報が載っています。先ほども申し上げた通り現状分析の中では、どの県のからどれ見られている程度しかちょっとわからないというところもあります。

うちでは公共交通でやってますので、バスの情報等を載せてますので都市部からこちらへ来る際の事前の情報収集というようなことで見られているかなというところはあるんですけれどもそれではのところでの情報提供というところでは、してませんので、各担当から必要があれば、問い合わせは来ますけれども特段毎回皆さんにお知らせ職員にお知らせしているというような状況にはなっていないところであります。

【山下】お話もあったようにインターネット空間は多くの人々の感情や気持ち、蓄積反映されている場所です。ホームページの活用はこれからも今も重要になってきますので、技術の向上に努めて、いただきたいと思いますそれで本ページをリニューアルしていくという方針もあり得るかとは思いますが今後のホームページの運用についての意見と要望があります。

〇意見「ホームページの運用の目的について」
企業などのホームページは、商品やサービスを購入していただくという目的がありますので、ホームページの設計がしやすいですが、地方自治体はそれとは違っていて多様な意見はあるかと思いますが、私が地方自治体のホームページの運用の一番の目的としてほしいことは、住民にとっての使いやすさです。従ってホームページの改善を行っていく場合は、住民の声を聞き、その内容を反映していただければと思います。そういったことをした中で今後アクセス解析もしていただければと思います。

〇要望「SNSの活用について」
現在新着情報がホームページに上がっているのかどうかは、直接ホームページにアクセスをしないとわからない状況です。これだとせっかく新着情報が上がっていても気付かなかったのでアクセスしなかったなど、機会の損失を招きます。町政への関心等を高めようと思っていても、せっかくの行政と住民との接触機会が増えません。

そこで提案なのですが、新着情報等が上がった場合は、その情報を上げた際に、ホームページとSNS等と連携させておき、情報発信ができるようにしていただけないでしょうか?SNSがなければぜひ作っていただければと思います。町から住民の皆様に情報を直接配信できる。この仕組みは長い目で見て今後重要な仕組みになると考えています現状は情報発信には至っておらず、情報載せているだけといったように思います。

ぜひお願いしたいと思います。意見と要望をお伝えさせていただきましたがもし何かあれば回答いただきたいんですが、なければ次の質問に移りたいと思います。

【戦略室長】ご意見ありがとうございました。確かに新着情報が上がっててもわからないというのは確かにその通りであります。SNSの方もですね町の方でLINEですとかね、そういったところができないかというところも担当で検討しておりますので、そこもあわせてですね、検討しながら進めさせていただきたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

【質問】
『2』農業振興について

それでは次に農業振興について質問させていただきたいと思います。前回も農業振興について質問させていただきましたが、所信表明についてだったこともあり、比較的広い範囲の話の内容や意見を述べさせていただきました。なので今回より具体的な内容を質問させていただければと思います。

(質問)中核農家の支援について、現在どのような計画を具体的に進めているのか、状況を教えて下さい。

【産業観光課長】現在地域計画策定のため、各地域、中山間集落協定後と話し合い、に伺って地域の意見や要望をお聞きしている段階です今後はいただいた意見を集約し、中核農家または農家さんに例えば農機具の購入補助とか施設の新設、増設に対する補助など、を求める支援を行っていきたいと考えておりますのでお願いします。

【山下】農家さんたちから意見を伺えているということでとてもいいことだと思います私の方でも、農家さんや田畑仕事に携わる人たちから意見を伺える機会がありました。

皆さんからお話を聞けたことを踏まえて、私からも農家支援について提案があります提案の具体的な内容ですが、農業の支援についての意見声を積極的に聞くという行政の姿勢を発信していただきたいというものです現在回っているということで、あれなんですけども農家さんに限らずということでございます。行政が支援に前向きだと積極的に発信することで、手を挙げやすくなりますし、考えるきっかけになります。

また施設や機械を必要とする支援内容などはお金がかかりますので、行政が一部金銭的に支援に接客だ積極的だとなれば、後押しがあり、前向きに取り組むことができますこのような提案ですが、いかがでしょうか?

【産業観光課長】産業観光課長です。私も地域計画の話し合いに一部の地域ですが参加させていただいております。そのような他の地区地域からも意見をいただいてますのでこれからも地域の皆さんや農家さんのお話を聞きましてそんな支援に繋げていきたいと思っておりますので、お願いします。

【山下】なぜこのような提案に至ったかということを述べさせていただきたいと思います。先ほども言いましたが大きな理由は住民の方々から農業に関するお話を伺えたからです。

実際のお話を伺えた内容を紹介しますと木祖村にお米を米粉に加工してもらう人・竹の処理に困っている、大桑村には竹を粉砕する機会があっていいな・また、中津市の市場に野菜を売りに行き、南木曽の人がその市場でその野菜を仕入れて南木曽で売っている。(賤母道の駅 大桑の道の駅 木曽町道の駅)・他町村に農産加工の委託をしている・南木曽の食材を守りたい加工所がほしい・獣害が増えてるのは山に入る人が少なくなったからだ。それが根本原因ではないのかという声もあります。

まず、こういったお話を聞いて感じたのは、やはり南木曽町は農村であるということを忘れるなよという風に言われているように感じました。このことが頭に残ってはなれません。農村の原理は自分たちの自然から恵みを引き出して生活をしていくことです。

本来なら自然豊かな環境に恵まれているので、それに伴って生活も自然の恵みに支えられてていいはずなのですが、現在は田畑を維持していくことが負担と感じている方々も多いと思います。そんな中でも、この南木曽の自然が生活を豊かにしていく資産と考えて動いている人たちもいることも事実です。

私たちは南木曽の田畑、自然を経済や豊かさを生み出す資産にしいていくのか、はたまた次世代に負担の大きな荷物にしてしまうのか、ということを突き付けられています。これは技術的な課題ではなく、これから自分たちがどうしていきたいのかという適応課題です。

そこで、先日ヒントを求めて同じ一次産業である漁業を見てみたくなって、愛知県の漁港を見にいきました。まさに漁港とは漁師さんを支える施設です。荷上場があり、氷を作る業者、併設された道の駅、自分たちがとってきた魚をスムーズに経済市場に送り出すことができます。もし、漁港がなければ漁師さんたちは安心して海にでることができません。

現状農業を支える施設は南木曽にはJAのライスセンターやお茶工場などがあります。住民みんなが委託できる加工所や販売所等の施設はありません。田畑を維持管理することが負担になっている部分に対しては、直接支払いなどの補助がありますが、積極的に農作物をお金に変えようとしている人に対しての支援が弱いように感じます。

漁師さんを支える漁港があるように、農家にもその仕事を支えるきめ細やかな機能や施設が必要です。支えてくれる機能があれば、住民は生産に乗り出し、自給自足や経済活動に徐々に動き出してくれます。人々が動き出すこと、これが地域活性化だと思います。

しかしながら、そういった機能や施設を行政に任せっきりにするのではなく、住民の提案から住民の皆さんで作り上げていき、そのバックアップを行政がしていくのが長い目で見て理想ではないかと思っています。

農家の方々から多様な意見を集め、真の問題点の発見、そして農業を営む中で、「この部分は楽しい、この部分はつらい」だから、こんな支援があればという道筋から支援内容を考えていくことが、支援内容のズレをなくし、本当の課題解決につながっていくと考えています。

前回の一般質問でも住民の方々の声を聞いてくださいとお伝えさせて頂きましたが、抱えている問題を見誤る(みあやまる)と解決策も見誤り(みあやま)ります。適切な解決策を見い出すのは、住民の声を聞いていくことが大切だと思っています。

よって、先ほどの積極的な姿勢の発信という提案をお伝えさせていただくこととなりました。長くなって申し訳ありませんが、南木曽町の自然、農業を守りたいという思いからの長い意見だとご理解いただければと思います。

これからも町と切磋琢磨しあい、議論を深めていけることを願いまして、私の一般質問を終わりたいと思います。

以上